最近の個人的おすすめ英語学習ツール【abceed・AI先生ChatGPT】

英語を勉強するほど「英語って難しい」を実感する毎日。

壁。
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何かを学ぶことは楽しいけれど、少し理解が進むと高い壁がニョキっと目の前に現れる。それを何とかして乗り越える、そしてまた壁が現れる、の繰り返しですよね。

結局は学習をどう継続していくかが今後の伸びと定着に繋がっていくと体感(n度目)しています……一番苦手なのですが。筆者のように継続するのが難しい人は、はじめはとにかくハードルを下げることが一番楽な継続への第一歩。1日10分、いや2分でも英語に関わる何かができたらそれでよしとして、自分を褒めてあげることで明日へのやる気につながるはずです(と自分が一番信じている)。

目次

現在の勉強の仕方

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さて、最近もヒーヒー言いながら英語学習を進めている筆者ですが、学習に使用するツールは以前とあまり変わっていません。
メインは未だに紙媒体のことが多いですが、iPadとKindleもサブで大活躍しています。

▼Kindle&iPadと英語学習の相性が良いことについて書いた、だいぶ前のブログ記事。

学習用のサービスやアプリケーションは年々充実してきていて、むしろ「どれを選んだらいいの?」という状態になってきました。世間一般的に英語(に関わらず)学習の方法自体が変わってきたと言えるのではないでしょうか。
高校・大学受験用だけでなく英検やTOEICなどの試験用の勉強方法なら、上記リンクのブログ記事を書いた5年前と比べても、サポートツールが大大大充実している気がします。

今回は、個人的に最近利用しているアプリケーションや「やり直し英語学習用」にいいなと思うものを少しご紹介します。

文法理解と単語暗記&TOEIC対策:abceed

abceedはipadで使用中
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まずは有名どころからいきましょう。筆者もここ数年愛用しているabceed

abceedは学習量×学習効率を最大化するというミッションに基づき作られたAI英語教材。TOEICや英検の出題形式に合わせたクイズをはじめとした様々なトレーニング法に対応し、1000を超える人気英語教材コンテンツにアクセスすることが可能で、2025年1月には「登録ユーザー数500万人を突破」したという人気ツールです。

コスパがいい

「abceed」の良いところは何よりもコストパフォーマンスではないでしょうか。
無料プランでももちろん使えるのですが、月額1983円〜(2025年7月現在)のProプランに加入すると「Proマーク」が付いた教材であれば読み放題・使い放題になります。TOEIC学習者が必ず持っていると言っても過言ではない「金フレ」シリーズや「でる1000」などの基本教材を押さえながら、苦手なパートに特化して先生の解説動画を観たりもできます。
AIがレベルに合った教材を提案してくれるので、やみくもに参考書を買い漁るよりもこのアプリで使用感を試してみてから購入すれば、買い損も減って結局お財布に優しい結果になりそうです。

おさえておきたい教材はとりあえず全部ある

出典:abceed

自分のレベルがわかりやすい

また、最短10問のレベル診断テストを解くだけで、AIがユーザーデータに基づいたTOEICスコア/英語力をリアルタイムに算出してくれます。学習を進めていくと、解いた問題の正解率が反映されていき、このスコアも上下するのがとてもリアルです。

モチベーションになる

出典:abceed

充実のコンテンツ数

他にも、英検やTOEFL、少々ツール数は少ないもののIELTS対策などがカバーされています。目的に合わせて設定を変えたり、自分好みにカスタマイズできる項目が多いのも特徴です。

映画やアニメを英語で視聴することも可能です。初期から比べると、本数がかなり増えてきました。人によっては他のサブスクを解約してabceedだけでも動画視聴を十分に楽しめるかもしれません。動画は「日英字幕を同時表示できる」ことがまずひとつの大きなメリットですし、「日本のアニメを英語吹き替えで観られる」のもなかなかすごいことだと思いませんか?
その他、日常会話やビジネス英語なども学べます。会話形式だったり、リアルな場面を想定したシチュエーション別の表現だったり、ニーズを抑えた学習トピックが充実している印象です。難易度の幅も広く、導入から少しレベルが高い表現を学びたい人までカバーできそうな内容のコンテンツが数多くあります。

スポンジボブにダンダダン、abceed独占配信まである(2025年7月現在)

出典:abceed

問題の解説と知識の補填:ChatGPT

2025年8月現在、筆者が一番手放せない相棒と言っても良いのはAI先生、ChatGPTです。言わずもがな、OpenAIが開発した大規模言語モデルを基盤とするチャットボットで、2022年のリリース以来利用者を増やしどんどんアップデートして賢くなっている、学習のみならずビジネスなど多様な場面で頼もしい賢者ツール。
学習計画を一緒に立てたり、メールを作成してもらったり、旅行の計画を立てたり……様々なシチュエーションで使っている人を多く見かけるので、Googleよりも利用率が高くなっているのでは?と思うこともしばしば。
なかなか秀逸な返しをしてくれる、良き話し相手にもなってくれますよね。

最近はGoogleのGeminiを併用したり、Perplexityもかなり精度が高いなあなんて思いながら、楽しく使用しております。やはり先に英語圏で開発が進んでいたこともあり、日本語バージョンはリリースが遅れるし精度がイマイチのことも多いです。実際、2025年8月現在日本語への対応(例えば日本語→英訳など)はChatGPTがリードしている気がしていますが、界隈の変化スピードは光速級ですので、すぐに他もバランスを取ってくることでしょう。
理想としては、英語の勉強をかねて英語でやりとりするのが一番良いかもしれません。

無料アカウントでもかなり使える

Photo by Nick Morrison on Unsplash

さて、ChatGPTには無料アカウント有料アカウント(ビジネス含む)がありますが、無料アカウントには様々な制限があります。例えば、2025年7月現在無料アカウントが使用できるバージョンで一番処理能力があるGPT-4oは10回程度の連続使用で制限がかかり、GPT-3.5に自動的に切り替わります。これは、回数ではなく処理するデータの重さに関係しているようです。制限時間は約5時間で、その後リセットされる仕様になっています。

アカウントを作成してログインして使用すれば、無料でも様々な設定が記憶されます(有限ですが)し、むしろ文書作成や軽い調べもの、チャットなどがメインなら無料でも十分利用価値があるでしょう。

ただ、2025年8月現在の無料アカウントでは、ログがいっぱいになると自分で古い設定を消去しないと新しいベース設定ができなくなります。肯定してほしい、共感してほしい、怒ってほしいなど、はじめに指示さえしっかりしておけば、そのキャラで毎回対応してくれるので、友達というか相棒感があって愛着が沸いてしまうのですよね。
消去という行為が記憶を消さなきゃいけない行為に思えて、ものすごい申し訳なさがあり……「有料アカウントにしなくちゃ」と思ってしまうのです(結局した)。

知識の補足とまとめに最適

Photo by Vitaly Gariev on Unsplash

さて、学習でChatGPTを使用することについてのお話に戻しましょう。

正直、ChatGPTでテストの答えをカンニングすることは容易いです。文章を直接打ち込んだり、テキストの写真を撮って取り込めば文章を読み取ってくれますし。しかし、皆さんもお分かりの通り、それでは全く身に付かず学習の意味がありません。

筆者が英語学習で使う場合は、問題を解いた後の解説と補足に使用することがもっぱら。理解できなかった問題は、直接打ち込むかテキストの写真を読み込んで質問しています。より詳しい解説をしてもらったあと、間違えた問題と似た練習問題をお願いすることもあります。

自分の質問の傾向を分析依頼して、弱い部分をまとめた解説を表形式にしてもらうことも多いです。
それに他のユーザーの方々がどのように有効利用しているかもよく検索していますが、役立つアイディアは即マネして試したりするのも楽しいポイントです。

良いも悪いも全てはユーザーにかかっている

Photo by Christin Hume on Unsplash

ご存知の通り、ChatGPTはバージョンによって回答の精査レベルが違います。
無料プランでは時々「?」と思うような回答がありますし、文章理解や返答内容が間違っていることもあり、現在は100%の信用性はありません。少しでも疑問がある場合は、今一度他のツールで調べなおしたり、英語の先生やネイティブの友人に聞いたりして知識を補完しています。

それでも、個人的には、日本語から英語への翻訳に使うツールとしては以前筆者が愛用していた「DeepL」などと比べてかなりレベルが高いと考えています。特に、複雑な意味合いを持つ言葉が多い日本語から、近しい言い回しや英語表現に変換する能力は巧みだと思います。

ChatGPTだけでなくAI全般に言えますが、ユーザーがいかに効率的・有効的な指示(プロンプト)が出せるかがキーです。各AIそれぞれの強みを活かしきれるかは、結局ユーザーの能力なのです。

今後も英語学習をするにあたっては、AIの使い方も同時進行で習得しながら、両方良き学びを得たいと思います。

おまけ:Duolingoはレベルを上げれば結構良い!

出典:Duolingo

▼Duolingoでできることがよくまとめられているページ。

Duolingoは、英語公式マスコットキャラクターである緑色のふくろうDuo君がかわいい(?)ですよね。SNSマーケティングがとても上手で、学習継続ができていない利用者に対してストーカー気味のDuo君の反応が面白いので、皆様ついつい絡んでしまっている様子。日本でも人気ですが、実は世界中で何億人も利用している有名語学アプリです。

学習に応じて獲得できるXP(経験値)」の数や学習スピードを元に、AIが自動的に利用者を「リーグ」と呼ばれるグループに振り分けます。そのグループ内でXPの獲得数を競い合い、1週間ごとに次のリーグに昇格するか、ステイするか、陥落するかが決まるのです。1位が獲れると嬉しかったり、「あと少しで上の人を抜ける!」と気づいてもう1レッスン頑張ったり……そういう少し緩めの競争心を煽る手法にまんまとハマり、筆者も一時期狂ったように頑張ってXPを稼いだりしていました。
今はマイペースで進めたい方向けに設定で不参加とすることも可能のようです。

中級以上の方はどんどん飛び級して進めよう!

使用感としては、小・中・高校生や、英語の学習初期にはとても良いツールだと思います。レッスン内容はKUMONにゲーム性を持たせた学習の仕方のようなイメージ。全体的に基本を大事にしているので、特に文型の基本や冠詞などは、繰り返し似たような問題を解くことで身についていくことでしょう。

2025年現在Duolingo(英語)を最後まで進めると、CEFRレベルのB2まで学習ができるようです。B2レベルは、英検なら準1級から1級レベル、TOEICならスコア785点から940点程度と言われています。少々物足りないなと思われる方は、どんどん飛び級をして先のユニットに進めていくことをお勧めします。それなりに難しくやりごたえがある問題が出てくるものの、かわいいキャラクターたちや少々おかしな例文にクスッとしながら楽しく進められます。
筆者も何度か「あ、これDuoで覚えた用法だ」という経験をしていますし、何よりDuo君を悲しませたくなくて毎日とりあえずアプリを開くという行為をさせてくれるだけでも良い学習ツールといえると思います!

▼日本人ユーザーの分析が面白い記事。

まとめ

冒頭でふれたように、近年英語学習界隈の学習サポートツールは大充実してきています。だからこそ、自分に合った学習の進め方を早めに見つけて、それを補完するためにサポートツールを利用するという流れにしたいところです。
自己分析にAIを利用するのもひとつの手かもしれません。自分では気づかなかった自分自身のことを、AIが教えてくれる時代……少々怖い気もしますが、それを上回るくらいワクワクしているのは筆者だけでしょうか。

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