ミステリーとクラシックとアート好きのためのゲームだ【鳥類弁護士の事件簿】

いつもは寝る前は本を読むことが多いのですが、最近は時々ゲームをしています。

筆者は毎日何時間もプレイする凄腕のゲーマーでもなんでもないですが、パズルや謎解き、ドラクエみたいなRPGは好きで時々ちょちょいとプレイすることがあります。マリオみたいな瞬発系はびっくりするくらいヘタな部類です。

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何かにハマってみようブーム

筆者には「何かにハマってみようブーム」というのが衝動的におとずれます(単に時々ある何の予定もない長期休暇の暇つぶしだが)。例えば、「音楽」なら聞いたことないジャンルをSpotifyで1日中聞いてみたり、「漫画」なら読んだことのない人気漫画を大人買いして休暇中ずっと読みふけったりする謎ブームです。

今回は「ゲームにでもハマってみるか…」という、無駄に上から目線になりながら、さらに本当に今更ですがNintendo switchを購入してみました(笑える)。

無策のままソフトを物色

普通は何かどうしてもプレイしたいゲームがあって購入するんじゃないかと思うのですが、何を買うか全然考えていなかった筆者。
考えの浅さによる致命的なミスです。

何を、何を買えば良いのか!
何にハマれば良いのか!

定番の「マリオシリーズ」は超絶下手だし…
話題の「ゼルダの伝説」は面白そうだが長そうだし…
かわいい「どうぶつの森」は超今更だし…

とMy Nintendo storeでソフトを探していたところ、目に止まったのは『鳥類弁護士の事件簿』というタイトル。

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クラシック感漂うゲームを別角度から見てみる

このキャラクターデザイン。
どこかで見たことがあると思ったら。

出典:ファミ通.com
作品集からほぼそのまま飛び出してきたキャラクターたち

『不思議の国のアリス』の挿絵や、シュルレアリスムの作家たちにも多大な影響を与えたという、風刺絵画家J.J.グランヴィル(J.J. Grandville、1803年9月13日 - 1847年3月17日)の作品たちではないですかっ!

…なんとも説明くさくなってしまいましたが、一目見た時に筆者がときめいたのは本当のことです。

なによりキャラクターデザインのレベルの高さに感動。
なにこの描き込みィ…最高やないか。

調べてみると、それだけでなくこのゲームの舞台、19世紀のパリでカミーユ・サン=サーンス(Charles Camille Saint-Saëns、1835年10月9日 - 1921年12月16日)の作曲した「動物の謝肉祭」などもBGMとして使用されているとのこと。

そして内容は筆者の大好きなミステリー&法廷バトルもの。

これは購入不可避案件。

ポチッ。

プレイした後の感想を述べてみる

ゲーム展開

もともとはイギリスの開発会社Sketchy Logic Gamesとポルトガルの開発者であるVertical Reach氏が共同で手掛けて制作した作品、つまりは輸入ゲーム。日本語翻訳は全く違和感なく、シャーロックホームズの原作本の雰囲気に似た文章でまとめられています。それと、シナリオ内にはたくさんの”鳥ダジャレ”が出てきますが、これがまたくだらなさにクスクスしてしまうのです。よく自然な訳をつけたなあと感心するほどの出来です。

ストーリー自体はコンパクトではありますが、決して簡単には進められず、間違った選択をしたまま進めてしまうと悲しい結末が待つなど結構シビア。パリの街に実際ある施設を美しい地図に組み込み、絶妙に文化や史実を織り交ぜながら、最初から散りばめられていた伏線を徐々に回収していく展開は最後まで飽きさせません。

途中で筆者も大好きな『逆転裁判シリーズ』へのリスペクトを感じる流れやセリフを見つけました。調べてみると、古い挿絵を使ったノベルティゲームを作ろうということになった時、グランヴィルの作品(下図は本編には出てこない猫キャラ)を見て逆裁シリーズの主人公「ナルホド君」を想起したとのこと。そこからイメージを膨らませて作品制作を進めていったというのは、逆裁好きにとっては嬉しいお話です。
ちなみに筆者のお気に入りキャラクターは、”おかしなことをクチバシる”スパロウソン君とかっこいい堅物ココリコさんです。

出典:4Gamers.com
「異議あり!」とでも叫んでいるかのようなネコチャン

魅力を底上げする音楽とデザイン

要所要所で流れるクラシック音楽ベースのBGMも素晴らしく、ストーリーを盛り立てます。
そしてやはりこの秀逸なビジュアルデザイン…タイトル画面からエンディングまで、この作品集の紙の質感や線の色のままでまとめられているのが本当に素晴らしいです。色はないのに、実際の作品や街並みをベースに適度に描き込まれている背景を含めて、とても美しくて見飽きません。

エンディングは3つあるようですが、筆者はまだ2つしか見られていません。様々な要素が観られるギャラリーも全部解放したいところです。この描き込みを眺めるだけでも、BGMを聞くだけでも、脳に良い刺激になる気がします。

率直な感想としては以下に尽きます。

深い。
そして「正義」について考えさせられる。

たまにはゲームも良いものですね。

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