【オーストラリアへの道】渡航前準備編その4:航空便で小包を送ろう

海外への荷物、何で送る?

▼なかなか家が決まらなかったあの頃のブログ記事はこちら。

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家探しを諦めた人々

しばらく週末は何件も内見に行って申し込みをして、という生活をしていた夫ですが、だんだん声が暗くなり「もう疲れた」と諦めモードに。
「こらー諦めるな!」と遠く日本から声をかけても、なかなか届かない。

……よくよく考えれば、筆者よりはずっと英語が話せるレベルとはいえ、ネイティブだらけの慣れないオフィスで週5仕事をしている夫。気づかないうちに心身ともに疲労が溜まっていることでしょう。それに、会社が生活準備期間としてサポートしてくれているマンスリーアパートメントは、期間外になると自腹(結構テキトーな設備のくせして高い)。船便の荷物もそろそろ届きそう、という連絡も来たらしく、もう「何でもいいから次で決める」とか言い出す始末。色々と追い込まれている感じが伝わってきました。
筆者がそちらで家探しできたら良かったんですがね、申し訳ない。

しかも、シドニーの利便性の高い土地の物件はやはり家賃が高騰しています。特に新築は論外の論外。ばか高家賃。古くても綺麗にリフォームされているとか、家賃がお手頃でそこそこレベルの高い部屋は人気が集中するので、抽選には全然引っかからない。
提出するデータのプロフィールに力を入れてみたりしても、全く変化なし!

もうやだ……

そんなある日、「家賃は高めでも水道代と電気代込みの物件でわりと綺麗なリフォーム物件」が出たとエージェントから情報が。
夫から「ここにしようと思う」と連絡があって、内見時にビデオ通話で話したのですが……見た目は綺麗でもまあ結構なトリッキーレイアウト。

個人的には「うーーーーん(なし)」と正直思いました。
しかし、「すぐに応募すれば優先する」と言う不動産屋の誘惑。
夫が通勤しやすい距離で交通機関も複数使えるし……スーパーマーケットなんかも近いし……何よりビデオ通話で映った夫の顔に疲労の色が見えて、何とも痛ましく……
しばらく考えて、泣く泣く同意することに。

優先応募だったので、審査もすぐに通りOKの返事。決まってしまったか……

家探しに疲労した我々は妥協しました。
敗北です。

「本気でやばかったら引っ越そう」と話し合って、契約を進めることにしました。

まずは”家なきこ”を卒業することができました。

余談:クローゼットの奥行きがハンパなく浅いとか、光の入らない捨て部屋があるとか、天井に焦げがあるとか(!)色々とツッコミどころの多い新しい我が家。それはまたいつか語ろう。涙。

はみ出し者をまとめて送りたい

Photo by Sven Piper on Unsplash

住所が決まると、あとはもう一気にことが進みます。
船便を受け取る日程が決まり、車の購入なども可能に。車もまたばか高なのですが、仕事で郊外の拠点に行く機会が多い夫には必需品。お金が飛びます。

出国がもう少し先の筆者側も、住所が決まったら……とうずうずしていたことが一つ。

それは、「船便に乗せ忘れたり、後から必要性に気づいたりした物を航空便で送る」ということ!

追っかけで送りたい荷物

家が決まった後すぐに、「筆者側に残っている物を送りたい」と話していた時のこと。夫が「IELTSを受けたくてこっちで参考書買ったけど難しすぎてわからん」と言うので、日本で買って送ることにしました。

もともと送る予定だった物も含め、今回送ったものはこちら。

⚫︎1個目
・リンサークリーナー(充電式)
⚫︎2個目
・IELTSの参考書と問題集
・入れ忘れた調理器具
・変圧器と変換プラグ
・その他こまごま

ちなみにIELTS(アイエルツ)は、「英語の環境で、授業についていく、または仕事や生活をしていく英語力がどの程度あるかを測るための試験(ブリティッシュ・カウンシルHPより)」。英語圏への留学や就職では必須と言ってもよいでしょう。海外だとTOEICよりもメジャーな判断ツールです。

IELTSの参考書、日本だとTOEICの1/10くらいしかスペースがなくてびっくり。さらに、この手の参考書は1冊3000円くらいするんですよね。とりあえず最低限送って、あとはKindleでなんとかしてもらいましょう。

リンサークリーナーは充電の電池が船便NGだったのですが、業者さんが「航空便は大丈夫なはず」と教えてくださいました。プラス、少しでも節約しようと思っていくつか日本の家電を船便に入れたのと、夫が生活していて必要だと思ったということで変圧器と変換プラグをいくつか追加。あとは間を埋めるためによくわからんものを詰めました。

さて、あとはどこを使って送るかです。

クロネコヤマトの国際宅急便とな

おまえさんかい
https://www.ups.com/jp/ja/Home.pageより

パッと思い浮かぶのは郵便局から送るEMS(国際スピード郵便)でしょうか。
どこの国でもメジャーですよね。
他にどんな手段があるのか調べていると、クロネコヤマトの「国際宅急便」のお値段が少々お安いことに気づきました。

夫にその話をすると「ちゃんと届くか心配すぎる」とのお声。何を!天下のクロネコヤマト様だぞ。

近くにヤマトさんの支店があるので、国際宅急便用の「インボイス付き送り状」をもらいに行ってきた筆者。
ついでに、特に受け取り手が不在だった場合の対応について聞いてみると、皆様それほど詳しくないとのことで国際宅急便サービスセンターに電話をかけてみることに。

サービスセンターの方曰く、ヤマトで荷物を出荷したあとはUPSが引き継ぐようで追跡も可能とのこと。
UPSか……

(あまり良い思い出のない筆者)

……

EMSはお高めだけど安定よね

Photo by Mylo Kaye on Unsplash

クロネコヤマトで出そうと思っていた心が揺らいだ筆者。

苦虫を噛み潰した顔でGoogleマップを眺めていたら、なんと新しい我が家の近くに郵便局があるではないですか!さらに調べてみると、郵便局経由であれば条件によっては不在票が入る場合もある様子。
総合的に判断して少々高くても「EMS」で送ることを決断!

頼るべきは世界中に広がる郵便ネットワークだぜ。

EMSはもう手書きで送れない

「伝票もらってこなくちゃな……」と思っていたのですが、何気なくHPを見るとこんな文言が。

出典:日本郵便株式会社HPより

あ、そうなの?
奥様、知ってました?

さらには、こんな一文も。

ラベルを作成される際は、通関電子データを送信できる「国際郵便マイページサービス」をご利用ください。

ほうほう!いいですね。
筆者は配送伝票を書くのが嫌いなので、クロネコヤマトなどでもスマホかPCで先に作ってデータを飛ばす派です。データなら送り間違いなども少なそうですし、万が一の際も立場が対等になる気がするから安心。

パソコン版とスマートフォン版がありますが、おすすめはスマホ版。
入力後に発行されるQRコードを郵便局にある「ゆうプリタッチ」にかざすと、その場でラベルを印字してくれます。
※高確率で読み取れない事例が発生するので、スマホ画面は明るさを最大にしておくと◎。

送れないものは事前によく調べたい

そういや去年の年末に郵便局に行った時、筆者の前のインド系の方が手書きの伝票について窓口の人とこんなやり取りをしていたのを思い出しました。

「これなんて書いてあります?ニン……?きちんと分かりやすい文字で書き直してもらっても良いですか?」
「読めるよ、Nintendo Switchだよー」
「そもそも送れません」
「」

彼は「家族に送るんだよ、わかってくれよお」と泣きついておりましたが、結局どんなに送りたくてもどうしようもできない、ダメなものってあるんですよね。

特に電子機器の輸送は故障の原因になりますし、それ自体発火の恐れもあります。国際便は税関で引っ掛かると送り返されることがほぼなく、そのまま処分になることも。国別に送れないものは事前にきちんと調べておく必要があります。受け取り手に無駄にお金を支払わせてしまうことも避けたいですし、ラベルにはできるだけ正直に詳しい情報を載せた方が良いです。
値段とか重さとか調べるの、面倒ではありますけど……

さらには国ごとにも違うし、航空便と船便でNG品が違うことも多いし、配送業者にも独自ルールがあったりします。複雑で非常に面倒なんですよね。

だから海外への配送って特別。
送ってくれた家族や友人がそんな風に時間を割いてくれたんだな、と感謝の気持ちが湧くってもんです。

その後の追跡

その後、追跡してみると3日でシドニーに、4日でご近所郵便局に到着し、5日後には無事に夫の手元に届きました。すばらしい!

しかし、お値段が可愛くないので気軽に送れはしないですね。
2個で19,000円なり。

どーん。

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