この顔をOKできる人になる【因島のはっさくゼリー】

ユニークさって人生の豊かさに繋がると思うんです。

Photo by Terumi Tokino on Unsplash
瀬戸内海っていいよね。穏やかで。

▼前回のブログ記事。マンマ・リーナ、おしゃんスーパーで他のマンマより30円安く売られてた……筆者が味について軽くディスったからか。ごめん、マンマ・リーナ。
(こんな末端ブログを界隈が読んでいるわけない)

目次

いただきものの君の名は

またおしゃんスーパーを何の目的もなく歩いていたところ、気づいたらこれを手に持ってレジに並んでいた筆者(記憶喪失)。

このインパクトを見てください。

実はこれ、前々から知っていたのですが、いただきものですぐにパクパク食べてしまったため商品名を覚えていませんでした。
暑くなってサッパリしたものを欲すると思い出していた、この「顔」。

「あれ美味しかったなあ」
「あの顔のあれ」

その程度ですよ、人間の記憶力なんてね。

今回ラッキーだったのは、お顔に特徴があったこと。
冷蔵ケースにちょこんと並んでいても異彩を放っていたこの子です。

「……お主、なぜこんなところに」

と思わず手に取りましたよね。また巡り会えたことに感謝。

追記:その後ネットで「みかん ゼリー 変な顔」で検索したら一発で出てきました。

はっさくについて調べてみる

出典:伊藤農園

さて、この「因島のはっさくゼリー」に使われているのは、お名前そのまま「はっさく(八朔)」
多くの”みかん”と認識される果物がそうであるように、はっさくも本来は寒い時期(旬は1月〜4月)に流通量が多くなり、その時期美味しくいただける柑橘です。実は固めでパリッとしていてサクホロ系、控えめな甘さとほんのり残る苦味が意外とサラダなどにも合う、筆者もわりと好きなタイプのフルーツです。
甘いだけじゃないのが大人、ってね。

生産量が多いのは和歌山県のようですが、因島が原産地なんですね。今回調べて初めて知りました。
しかも江戸時代に発見されたという。なんだかロマンを感じますね。

「八朔」とは旧暦の 8月1日(9月頃)のことで、この日から食べられることからこの名が付いたといわれます。しかし実際はこの頃だとまだおいしく熟してはいないので、冬まで待ちましょう。

果物ナビ https://www.kudamononavi.com/zukan/citrus.htm

だそうです。

恒例の薄い食レポ

それでは、自己満足でしかない食レポをお届け。

はっさくの良いところは、「苦味」だと思うんです。
このゼリーは果実部分の周りのゼリーにちゃんとその苦味が感じられて、甘さも控えめで後味爽やか。果肉はサクサク感が残っていて食べ応え十分。サイズがちょうど良いので食後でもつるりといけます。
長年愛されているのはパッケージデザインのインパクトだけじゃないんです。
中身もちゃんと伴ってるタイプ。

▼本当はJAのサイトを貼りたかったんですけど、何回やっても文字化けしちゃうので尾道観光協会が運営するサイトを貼っておきます(JAのサイトは上の写真にリンク付けました)。
単品でも購入できますが、5個入りは「HASSAKU BOY」のシール付きです(手帳に貼っちゃお☆)。

※この製品は洋酒(1個当たり0.93g)が入っていますので、小さいお子様やアルコールに敏感な方はご注意ください、とのことです。

これは「うつわ」の大きな人間のしわざ

ここまできて触れないわけにはいかない。

この「イラスト誰が描いたの」問題。

ネットでは「因島出身アーティストの〇〇さんが描いた」など色々噂話は上がっていましたが、どうも「JA職員さんのアイディア」というのが優勢の様子。

いや、でも。
だとて。

筆者は描いた人よりもこのアイディアとデザインを通した、最終OKを出した人物が気になりました。
販売開始はなんと「1991年」ですよ。
このパッケージ案をプレゼンされて、「いいね!採用!」と決断した人の柔軟さや器の大きさ、ユニークさ、先見性ったら。

そういう人が上にいる組織って、いいところなんじゃないだろうか。

そう考えるとお土産系は他の地域でも結構攻めているものが多い気がするので、単に「ふざけてみた」とか「発売する品数が多すぎて見過ごした」とかの可能性もありそうですが、筆者は「良い組織説」を信じてます。

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