良いデザインは財布の紐を緩める魔法である(言い訳です)。
見つけちゃった素敵なもの
自分で作成した「日本を発つ前に色々やっておこうリストの中」に「舞台を観る」というのがありまして、タイミングの合う舞台のスケジュールをチェックしていた筆者。ロングランになっている舞台「ハリーポッターと呪いの子」のチケットが取れたので、友人と観に行くことになりました。
観覧日はまだ少し先。予習復習をしておこうとハリポタ界隈の情報を集めていた時に。
見つけちゃいました。
ミナリマ(Minalima)のハリポタ新装版…
なんて素敵なの…
気付いたら「ポチっとな」しちゃってました。やってもうた。
ミナリマのアートワークに脱帽
まずWebサイトにワクワクする
「ミナリマ」は2001年から最新作までハリーポッターシリーズのグラフィックワークを手がけたミラフォラ・ミナさんとエドゥアルド・リマさんが設立したスタジオ。
このミナリマのサイト、全人類に一度ぜひ観ていただきたい素晴らしさ。大げさに聞こえるかもですが、嘘じゃないです。
一流のデザイナーの仕事は隅々まで手が込んでいて、ため息が出てきます。ただ観て面白いだけではなくて、脳に電流が走ってインスピレーションが湧いてくるような創造性。やはり英語サイトが完璧ですが、日本語サイトも最高。
手に取っただけでときめく本
ふわあああ
いまだかつてこんなに本にときめいたことがあるだろうか。
いや多分ない。
ロードオブザリングの1作目のパンフを15年ぶりに手に入れた時と同等かそれ以上か。
中身もチラ見せ。
仕掛けも手が込んでいて、結構繊細な作り。しかも、日本語版は仕掛けごとに薄紙が挟んであったりして一冊一冊丁寧に作られたことが伝わってきます。
小学生低学年のお子様くらいの元気さだと、破いてしまうかもしれない。でもこれは、絶対お子様にプレゼントしたい。いや、でもその前に大人がこそっと楽しみたい。
これはもうたまらない。
全部揃えたくなっちゃう…
子どものころに夢見たこと
筆者が子どものころ夢中になって読んだ、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」。
主人公バスチアンが古本屋さんで手に取った本の表紙には、物語の中の主人公アトレーユがファンタージエン国のお姫様に授けられる「アウリン」という不思議な力が込められた紋章のようなペンダントヘッドが立体でデザインされているのですが、筆者が持っていた本の表紙はアウリンが単に平面プリントされているだけでした。それはそれで思い出なのですが、本の中の物語と現実が交差していくお話なので、読みながらいつも「アウリンが手に取れる本物だったらわたしもファンタージエンに行けるかもしれないのに」と思っていました。
このミナリマのようなデザイン本は、子どものころに誰もが持っている「ファンタジー力」を増強してくれるんじゃないかと思うのです。
ハリポタシリーズはもうすでに完結している映画シリーズやテーマパークまであります。それでも、本の中のハリーの物語は、読んでいる人が頭の中でキャラクターを動かすことができて、音楽を流せて、味や香りまで創ることができる自由があるのです。
そんなワクワクがあるから、いつまでも本って素敵だなあと思うんですよね。
ああ、もう船便を出したというのにこんな本を買ってしまうなんて…
これは魔法よ、魔法に違いないのよ。