イースターエッグかわいいな。

個人的なことではありますが、長い間Wordpressとサーバーのちょっとした問題が重なってしまい、再びダッシュボードにアクセスできたのはつい最近のこと。その間にも時は流れ、オーストラリアに来てからあっという間に半年以上が経過してしまいました。その間には楽しいこともつらいこともたくさん起こりましたが、多分もう前向きにまとめられないので過去は過去に置いておきます笑
さて、今このブログ記事を書いているのはまさにイースターのお休み中。
皆様は「イースター」がどんな行事か知っておりますか?
筆者はいつもながらぼんやりとした薄い知識しか持ち合わせていなかったため、これを機にじっくり調べてみることにしました。
イースターのことは長年うっすらとしか知らない

イースターとは何ぞや?
早速インターネッツで調べたのち、ざくっとAI先生にまとめてもらいました。
「イースター」はキリスト教における最も重要な祭りのひとつ。聖書によると、イエス・キリストは、十字架にかけられて死んだ後3日目に復活したとされており、イースターはその奇跡を祝う行事。復活の日は春分の後の最初の満月の次の日曜日とされるため、毎年日付が変わります(3月下旬から4月中旬の間)。
教会で特別な礼拝が行われ、信者たちはイエスの死と復活に感謝を捧げます。
一方で、春の訪れを祝う意味もあり、多くの文化では卵やウサギが象徴として用いられます。卵は新しい命の象徴、ウサギは多産を象徴するとされ、これらを使った飾りや遊び(イースターエッグハントなど)が子どもたちに人気です。
ふむ、筆者が持つ大体の知識もそのあたりで止まっています。
AI先生、筆者が何も知らないと思って下に見てますね。
ふん。
イースター(Easter)の語源

そもそも「”イースター”って言葉の意味は何なの」と思ったのでさらにキリスト教関連のサイトを調べてみました。
イースター(Easter)という言葉の由来は、アングロ・サクソン民族の、厳しい冬が終わり、あたたかな光の中、いのちが芽生える春を祝う「春の祭り」です。
この祭り、あるいは春の女神の名前は、OSTARAとか、OSTERA、EOSTOREと呼ばれていました。ドイツ語でOsternとなって、英語ではイースター(Easter)となりました。
キリストの復活祭が、春に祝われることから“イースター”と呼ばれるようになりました。
引用:聖パウロ女子修道会「Laudate」より
由来は諸説みられましたが、この流れが多かったです。
宗派によってイースターの時期も違うようです。グレゴリオ暦を使用する西方教会(カトリック教会やプロテスタント教会などローマ教会を基盤とするラテン語圏の教派)と、ユリウス暦を使用する非西方教会(たとえば、ギリシャ、ロシア教会など)では違う日に復活祭を祝うといいます。
なお、2025年はどちらも4月20日がイースター当日の模様。
ちなみに今広く世界で使われているのはグレゴリオ暦。1582年にローマ教皇グレゴリウス13世によって導入された太陽暦で、それ以前に使用されていたユリウス暦よりも実際の太陽の位置とのずれが少なくなりました。
調べていくと、教会の分裂や暦の変更の複雑さだとか、とにかく情報の背景がグレーなものが多くてややこしく、AI先生がシンプルに情報をまとめてきたのはそのあたりも考慮してのことかもしれないと思いました。
そこまで見越してたなら本当に賢い!
少なくとも筆者の脳は超越している。
卵とウサギとホットクロスバン

イースターを彩るのは、色とりどりにペイントされた卵やかわいいウサギのモチーフ。これには前述しているように「卵は新しい命の象徴、ウサギは多産を象徴する」ということが背景にあるようです。
ただ調べてみると、卵は共通しているようですが、ウサギは主に西方教会文化圏(特に西欧)で使われているモチーフのようです。
イースターにはチョコレート!
シドニーのスーパーマーケットでは、ニューイヤーのお祝いが落ち着いてから、上の写真のような大きいウサギや卵の形をしたチョコレートが山ほど売られていました。日本ではバレンタインデーがチョコレート商戦が一番激しい時期ですが、イースターをお祝いするエリアは確実にイースターが最前線でしょう。
大手菓子メーカーだけでなく、高級ブランドも凝った商品を開発しているので、チョコレート好きには楽しい時期かもしれません。
シドニー観光の定番スポットQVBの入り口にある「ヘイグスチョコレート」でも、イースター仕様のチョコレートがたくさん出ていました。

ホットクロスバンとは
シドニーでは年中見かける(と思われる)このパン、「ホットクロスバン」。

Wikiによると「ドライフルーツなどが入った甘いパンで、上にアイシングなどで十字の飾りがつけられているのが特徴である。伝統的には、四旬節の期間中(灰の水曜日から聖土曜日まで)に食べるホットクロスバンには乳製品(乳・バター)と卵を使うことができない」とのこと。
年が明けてから様々なスーパーマーケットやベーカリーで目立つ場所に置かれるようです。
日本でもチラッと見かけたことがありますが、イースターの時期だけだったような記憶があります。
グッドフライデーに食べるパン
イースター直前の金曜日はグッドフライデー(聖金曜日)と呼ばれていて、キリストが十字架に磔にされた”受難日”のこと。その日にこの十字架を模したパンを食べるのが風習なのだそう。
食べ方を調べると、「横半分にカットして軽くトーストし、バターをたっぷり塗っていただく」という情報が一番多く出てきます。敬虔なキリスト教徒の方々は、この時期わざわざバターと卵を使わずに作るパンにバターを塗って食べることはないでしょうが……個人的にバターはたっっぷり塗って食べるのがおすすめです!
食感は日本で売っているレーズンロールがもっとミチっとした感じ、という感想です。でも柔らかくてほんのり甘い生地にレーズンやスパイスがほどよく効いていて、筆者個人としては好きなパンです。
チョコレート入りなども売っていますが、一度Colesで購入してみたところ”ただの砂糖の塊”だったためお勧めしません(激辛評)。
祝い方にも地域性あり

シドニーのイースター休暇は、社会人は基本グッドフライデーから次の週の月曜日までの4日間、学生はイースターの前週から1週間から10日ほどのホリデーになるようです。
グッドフライデーとイースター当日は、多くのお店が店休日になるそうなので、事前に調べておくと良いかもしれません。もちろん休暇を利用して旅行に行く方も多いようですが、それでも基本的にはゆったり過ごす方が大半なのではないでしょうか。
教会では特別なミサが開かれるようで、たくさんの敬虔な信徒の方々が教会に入っていくのを見ました。
考えてみれば、キリストが十字架に磔にされた受難日から復活までの3日間なのですから、教会に通うのは腑に落ちる行動です。
現に、南米圏のクリスチャンの友人は「祈りながら静かに過ごす期間」と言っていました。
文化を理解するチャンス
日本は、クリスマスやハロウィンなど海外の楽しそうな行事を勝手に取り入れて背景も考えずにわいわい騒いでしまいがちです(そして魔改造しがち)。
少しだけ時間を取って由来や慣習を調べてみると「そういう意味があってやっていることなのか!」という気づきや驚きがあって面白いですし、お互いの文化への理解に繋がると思います。
Easter showは平和で楽しいお祭り!

さて、この時期シドニーで有名なのは「Sydney Royal Easter Show」です。
筆者も友人に誘われるまで全く知らなかったのですが、毎年イースターの休暇に合わせて行われる、農業の発展を祝う大きなお祭りとのこと。場所はシドニーオリンピックパークの駅を降りてすぐ、コンサートなども多く開催されているスタジアム周辺エリア一帯です。

チケットは事前にホームページから購入し、会場の入り口でデジタルチケットを表示すると入場できます。チケットには家族割引や団体用など複数種類がありますが、2025年は大人1名$48でした(ちなみに3才までは無料)。
まあまあお高めではありますが、とにかく広い会場。見るものや体験できること、買えるものが山ほどあり、一日中居られることを考えると決して高すぎることはないと思います。

会場内で行われているのは、移動遊園地、フードショー、動物たちと触れ合えるコーナーやショー、酪農・農業に関連した様々なコンペティション、カルチャー関連のコンペティション展示……とまあ盛りだくさん。
日本で例えるなら……
浅草はなやしきと上野動物園とビックサイトで行われるフードショーとどこかの小中高大学までの一貫校の文化祭と北海道の牧場とジャガイモ畑とかトウモロコシ畑とヤンマーとコマツを持ってきたみたいな、そのくらいの規模があります(全然伝わらないもどかしさ)。

インスタグラマーたちは、移動遊園地のレトロでかわいい乗り物を背景にフードショーで買ったチョコレートファウンテンかけイチゴを持って写真を撮りまくったり、おしゃれなお菓子のお得な福袋をゲットしたり、お子様たちは遊園地を満喫したりモフモフの羊やポニーの背中に乗ったり、おじさまたちはログ(丸太)カッティングに参加したりトラクターのショーを観たり、おばさまたちは美味しい焼きたてスコーンでアフタヌーンティーをしたりして、皆様それぞれ楽しそうな時間を過ごしておられました。
筆者もそれほど期待せずに行ったのですが、とても楽しく平和な時間を過ごすことができました。焼きたてのスコーン(たっぷりのクロテッドクリーム&ジャム付き)が最高でした!
イースターはキリスト教の宗教行事なので筆者にはあまり馴染みのないものですが、このイースターショーは家族で過ごす時間や食物・動物への感謝の気持ちの大切さを感じられる良いお祭りだなと思いました。
2025年は4月22日まで開催されるそうですので、興味のある方はぜひ。
DATA
Sydney Royal Easter Show
所在地:1 Showground Rd Sydney Olympic Park NSW 2127
Webサイト:https://www.eastershow.com.au/