オーストラリアンフットボールとはなんぞや!
オーストラリアンフットボールを体験
全然知らないのにいきなりスタジアム観戦した
少し前のことになりますが、現地の友人にオーストラリアンフットボールなるものに強制的に連れて行かれました。
実は日本にも協会があるこのスポーツ、オーストラリアでは「フッティー(Footy)」とか「オージールールズ(Aussie Rules)」とも呼ばれており、ラグビーやクリケットと並ぶ大人気ぶりなのです。
今回はシドニーの地元チーム、Swans(スワンズ)のホームの試合を観戦しました。
試合が行われたのはSCG(シドニー・クリケット・グラウンド)、シドニーのセントラルパーク的存在、ムーアパーク内にある競技場。他にもラグビーやクリケット、コンサートなどに活用されているそうです。
お楽しみのスタジアムフードは揚げ物から甘いものまで色々揃っていますし、パブコーナーもあり大充実。
Jリーグの試合に行くとよく見かける企業ブースや試供品の配布もあったりして、さながらお祭りのようでした。
DATA
シドニー・クリケット・グラウンド
所在地:Driver Ave, Moore Park NSW 2021
Webサイト:https://www.sydneycricketground.com.au/
AFLとは
オーストラリアンフットボールリーグ(AFL)には現在18チームのプロチームが所属。
オーストラリアでは絶大な人気があり、トヨタやマツダなどの日本企業もリーグのスポンサーになっています。
試合は地上波でもよく放送されていますし、オージーにとっては子供のころから学校の授業や休み時間にプレーするなど親しみのあるスポーツ。地域密着型のチーム構成で、日本で例えるならば、プロ野球チームやJリーグチームがある地域での人気ぶりに近い感じでしょうか。
超ざっくりルール説明
サッカーのように走り、ラグビーのようにタックル、バスケットボールのようにドリブルし、バレーボールのようにジャンプ。スピーディな展開とダイナミックな個人技でオーストラリアでは不動のNo.1スポーツとして知られているのです。
ルールはラグビーとサッカーが組み合わさったような感じ。走りながらパンチングをしてパスを回し、4本のポールの間にボールを蹴り込み、得点を競います。とにかくずっと走り回っているので、初心者が観てもラグビーやサッカーよりずっとゲームスピードが早いなと感じました。
センターのゴールに入ると6点が加算されることもあって、あっという間に大量得点・失点という展開になりやすいのも面白いところ。
両サイドのゴールは1点加算ですが、ここに入っても観客や選手はあまり反応せず重要視していない感じ。
あと余談ではありますが、審判の動きが他のスポーツにはないユニークな動きが多い!筆者の目は釘付けでした。観戦に行かれた方はぜひ注目して観てほしいです。
Swansのホームゲーム観戦
筆者の友人は長年Sydney Swansのサポーター(ファン?)で、毎試合結果について連絡してくるくらい熱狂的。今回観戦前の時点ではリーグの首位を爆走していて、友人も得意気に「今年はSwansで決まりだわ」とかませる余裕がある状態でした。
筆者は初めてのスタジアムの雰囲気や激高のスタジアムフードを堪能するだけで楽しくて、正直ゲームの内容はあまり観ておらず(こら)。しかし、1クォーター(1クォーター20分、4クォーターまで)が終わった時点で隣の友人の顔がこわばっているのに気付きました。
1Q終了時点 「ん……何か不穏な空気」
2Q終了時点 「心なしか隣が静かな気がするな」
3Q終了時点 気づいたら周りの人がいない
4Q前 友人「帰ろう」
この日のSwansは約ダブルスコアで敗北。
最初から相手のゴールラッシュで、3クォーターが始まる前からスタジアム内のパブコーナーではビールがばんばん売れて、皆さん観戦には戻らずヤケ酒をしている様子でした 笑
ま、そういうこともあるよね……
疫病神が降臨
実は、筆者には「筆者が試合を観戦すると応援するチームが高確率で負ける」という寂しい自覚があります。
日本にいるときもプロ野球やJリーグの試合をよく観に行っていたのですが、まあ負ける負ける。
応援している側がことごとく負けるので、今でもオリンピックなどで応援している選手の試合はむしろ観ないようにしているほど。
「次回は必ず勝つからテレビで観戦してね!」と言われて、次の週の試合を観戦した結果がこれ。
友人「……」
ええと。
なんて声をかけたら良いのか。
この2連敗で2位とのポイント差が詰まり、今後の展開では首位陥落もあり得る展開に。
まずい。疫病神ぶりを発揮してしまった。
「大丈夫、筆者はSwansのファンじゃないよ」と謎の励まし方をしましたが、友人からはしばらくメッセージが返ってきませんでした。
その後
9月1週目現在、上位6チームで争われるプレーオフの1戦目が終了。
あの後Swansは、無事にリーグ1位でプレーオフに進出!
しかし1戦目は非常に苦しい試合を強いられました。約30点差をつけられていましたが、残り2分ほどで追いつき、さらには残り1分で逆転するという劇的展開。
実は筆者、2クォーターまでテレビ観戦していたのですが、どんどん開く点差に「やばい、また負ける」と思ってチャンネルを変えたのです。
試合後、友人は非常に興奮して「アンビリーバボー!」と連絡してきたのですが、「疫病神が観なかったおかげだぜ……」とは言わず「おめでとう!」とだけ返しておきました。
とにかく、新しい文化に触れることは自分の中で発見がありますし、単純に楽しい体験だと改めて思いました。
こちらにいるうちにラグビーやクリケットも観てみたいところです!